アルミ入り紙袋を使って樹脂ペレット・コンパウンド品の品質を保つ
今回のコラムでは、湿気によって品質が不安定になってしまうような樹脂ペレット・コンパウンド品の包装資材として使われるアルミ入り紙袋のご紹介をさせていただきます。
私たちの生活に欠かせないプラスチック製品ですが、素材となる樹脂原料は製品の特性に対応するために様々な機能性やデザイン性(カラー等)が付加されています。その方法として、樹脂のコンパウンド加工で添加剤や顔料などが混ぜ合わされたり、複数の素材を混合したポリマーアロイが開発されたりして多様な性質を持ち合わせた原料が数多く作られています。
樹脂原料の包材として当社でも製造するクラフト重袋がよく利用されますが、内容物の特性によって袋の仕様を調整する必要が出てきます。樹脂の場合は、成型品の不良や加工効率が下がってしまうことがあるため、特に湿気(水分)の影響に応じて袋の仕様を調整することが多くなります。
クラフト重袋には、クラフト紙だけを使ったもの、ポリシートやポリラミネート紙、クロス紙を使用したもの、ポリ内袋を使用したもの、アルミを使用したもの等がありますが、防湿効果の高低は、以下のようになります。
アルミ素材を使用した袋の防湿性能が一番高くなりますが、実際に以下のような使用例がございます。
- 吸湿性の高い素材であるナイロン(ポリアミド)などの水分量を安定させるため、袋外の湿気の流入を防ぎたい
- コンパウンド加工の際の添加剤が湿気に悪影響を受ける
- 複数素材アロイ化の際の相溶化剤が湿気に悪影響を受ける
- シルバーストリークなどの外観不良の発生の抑制を行いたい場合
- 生分解性のプラスチック素材を使用する
当社では、クラフト紙の内側にアルミ内袋が挿入された袋やクラフト紙にアルミ箔をラミネートした原紙で作られた袋などを取り扱っております。
以下、当社で取り扱っているアルミ入り紙袋の一部になります。
樹脂ペレット、コンパウンド品の輸送、保管の際の品質安定に課題をお持ちの方は、一度アルミ入りのクラフト袋をご検討ください。