ぶどう山椒収穫袋:長年の課題をクラフト袋で解決
今回は、地場の特産物を入れるのに当社で製造しているクラフト紙袋を採用していただいた事例をご紹介いたします。対象となったのは、香辛料として使われる山椒(海外ではジャパニーズペッパーと呼ばれるそうです)です。山椒の中でも、ブドウのように房状に実を付けることから、「ブドウ山椒」と呼ばれる和歌山県有田川町が発祥の名産物を保管、運搬する袋としてご利用いただいた事例です。
クラフト紙袋が採用される前は、PPクロス袋を使用されておりました。収穫したぶどう山椒は検査するために一度中身をとり出し、同じ袋に戻す必要があるため、簡単に取り出し、再封かんできるようにチャックが付いていました。また、ぶどう山椒の実が枝についた状態で7~8㎏入れるため、サイズの大きなものでした。
長年使用されていた袋ですが、PPクロス紙が一層の袋になっていたため、ぶどう山椒の油が中から染み出て、袋の表面がベタベタになってしまう問題にストレスを感じておられたそうです。
クラフト紙袋に変更していただくことで、問題の解消につなげることができました。以下が、主なポイントになります。
- 1.油の染み出しを防ぐ
中身の油染みを防ぐためにクラフト紙とクラフト紙の中間層にポリシートを挟む構造にしたこと
- 2.取り出し、再封かんを可能にする
中身を取り出し検査、検査後の再封かんという作業を行うため、開口部にお米袋の様なクラフトバンドをつけたこと
- 3.大きさと強度を保つ
かさばるぶどう山椒の実を7~8㎏入れるため、サイズは901(長さ)×420(幅)×150(マチ)mmと大きめにし、木の枝でクラフト袋が破れて外に出ないようにクラフト紙を3枚重ねる構造としたこと
この袋は好評をいただき、別の農家でも採用いただくことにつながりました。こちらでは、ぶどう山椒の実を10㎏を入れるため更に大きなクラフト袋を製造させていただきました。
サイズ:991(長さ)× 520(幅)× 120(マチ)mm
当社では、幅1400mm以上の原紙を使用した大きいサイズのクラフト重袋にも対応しております。以下に実績のある大型クラフト重袋の採用事例をご紹介させてもらいます。
サイズ(長さ×幅×マチ) | 利用方法 |
991×495×100mm | ハーブ原料の保管、輸送 |
991×540×100mm | 長尺マットの宅配 |
945×540×140mm | 綿を粉砕した比重の軽い製品の保管、輸送 |
1092×560×130mm | 海産物10㎏の保管、輸送 |
当社は、以前コラムでもご紹介しました小さなクラフト袋(幅530mmの原紙使用)から今回記載しました大きなクラフト袋まで製造できる数少ない会社の一つになります。
お困りごと等ございましたら、気軽にお問合せください。