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化学薬品に使用されるクラフト紙袋

化学薬品に使用されるクラフト紙袋

化学薬品に使用されるクラフト紙袋

当社の製造するクラフト重袋は、粉末状の化学薬品を輸送する用途でよく使われております。中でも一定の防湿性が必要であったり、微粒子粉末の場合は、内袋にPE袋を差し込んだ袋が使用されます。今回のコラムでは、内容物である化学薬品の特性から指定されるPE袋のタイプを2つご紹介いたします。


一つ目は、帯電防止仕様のPE袋です。化学薬品とPE袋が摩擦帯電しにくくする添加剤を加えた袋になります。


粉末状の化学薬品を取り扱う際のリスクに火災や粉塵爆発の発生があります。
特に石油から合成させる化学薬品の中には、非常に燃えやすい性質をもったものがあり、取り扱いに注意が必要となります。


紙袋をご使用いただいている顔料のメーカーよると静電気による発火の懸念があり、リスクが高い場合はPE袋にアースを付けて封入作業をするケースまであるようです。封入中の小さな発火に気づかず、それが火種として燃え続け保管、輸送中などに火災に発展する危険性まで懸念されていました。


粉塵爆発が発生する原因の一つが静電気の放電です。化学薬品をポリ袋から機械に投入する際に摩擦帯電し、静電気の放電により粉塵爆発が起こった事例がいくつもあり、これを防止するために帯電防止仕様のPE袋が使用されます。


二つ目は、無添加仕様のPE袋です。その名の通り、添加物を入れずに作られたPE袋です。
クラフト重袋の内袋として一般的に使われているのは、LLDPE袋になります。成分の中和をするためや後工程での加工しやすくするために添加物を使用しております。代表的な添加物は、袋の口開きを良くするために使用されるアンチブロッキング剤や袋の製造工程で送り出しを良くする(生産性を上げる)ためのスリップ剤などがございます。


添加物を使用した場合、時間経過とともにブリードアウト現象(経時変化によって、PE袋の表面に添加物が浮き出てくる現象)が発生する事があります。浮き出した添加物が化学薬品と化学反応を起こしてしまう可能性や、その添加物自体が異物となり化学薬品を使用する最終製品に影響を及ぼすコンタミ問題となる可能性がある場合は、それを防止するために無添加のLDPE袋が使用されます。


化学薬品の輸送に使われるクラフト重袋については、内容物の性質によって、内袋の選定をすることが重要になります。当社では、多数のPE袋製造メーカー、フィルム製造メーカーと取引がございますので、お客様の製品に合った袋を提案させていただきます。

コラムの監修者
営業
清水 克己
◆包装業界一筋20年。お客様のニーズに沿った紙のご提案をさせていただいております。

業務用紙袋なら規格品から別注品まで山口包装工業へお任せください!

 

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