小さいサイズの両底貼袋をお探しの方必見
今回のコラムでは、主に小麦粉、米粉、ミックス粉といった粉類やセメント、鉱産物の包材として利用されている両底貼袋について書かせていただきます。
内容物充填後の荷姿が綺麗で粉漏れが少ない両底貼袋ですが、業務用ということで効率を上げるために内容物が20kg~25kg入る大きいサイズの袋が主流になっております。
以前掲載した「小さいクラフト重袋の需要が増えている?」でもご紹介させて頂いたように、
小ロット多品種への対応や製造現場での女性活躍、倉庫スペースの制限等の理由から5kg~10㎏を充填する少量タイプのクラフト重袋のご相談が増えている事をお伝えさせて頂きましたが、両底貼袋についても同様のご相談を頂くことがあります。
大量消費される業務用の大型サイズに特化し製造を行うメーカーも多い中、弊社では協力工場とのネットワークを活かして5kg~10kgの小さいサイズの袋にも対応させていただきます。
小さいサイズの両底貼袋がお客様の課題を解決した事例を一つご紹介させてもらいます。
ご相談があったお客様の現場では、製品10㎏をPE袋に詰めて出荷されていましたが、2度ヒートシールをする必要があること、また、内容物を入れてヒートシール封緘をする際にシールをする口部分に内容物が付着してしまい封緘に手間がかかるという課題を抱えておられました。
実はこのお客様は両底貼袋をすでに使用されていましたが、既存の仕入先では、10㎏サイズの袋に対応できないということでやむなくPE袋を使用されていたそうです。弊社にご相談頂いた際、協力工場で製造実績のあった近いサイズのサンプルを提出させてもらい、実際に充填テストを行って頂きました。サイズ感に問題がない事が分かったため、袋の仕様の詳細について打ち合わせを行い決定した両底貼袋を納品させてもらうこととなりました。
PE袋から両底貼袋に変更したことで袋の購入価格は上がってしまったが、作業効率が格段に上がり、シール不良のクレームも減ったとお客様よりお喜びのお声を頂き、現在も紙袋をご使用頂いております。
ご希望されているサイズの袋が中々見つからないというお客様はぜひ弊社までお声がけください。
以下に弊社が対応可能な両底貼袋の仕様とサイズを参考に記載いたします。
※ 記載のサイズは製造機械の対応範囲を元にしております。ご希望のサイズによっては、製造テストを行った上で製造可否を回答させてもらう必要がございます。
➀内弁式両底貼袋
袋内部に弁が付いているバルブ袋です。
バルブ部分にノズルを挿入し、内容物をエアーで吹き込んで充填を行います。
内容物が充填されていくと充填された内容物によって、袋内部の弁が袋の外側へ向けて押し付ける形になる事で弁が閉まり封かんされます。
対応サイズ
長さ(mm) | 巾(㎜) | 底巾(㎜) |
332~838 | 395~595 | 92 |
350~816 | 395~595 | 110 |
370~790 | 395~595 | 130 |
➁外弁式両底貼袋
袋外部にノズルを挿入するための筒が付いたような紙袋です。
内容物を充填後にその筒を折り込むことで封緘します。
糊付けなどを必要とせず、折る作業だけで封かんが可能な為、手作業による袋詰めを行う際によく使用されております。
対応サイズ
長さ(mm) | 巾(㎜) | 底巾(㎜) |
332~838 | 290~545 | 92 |
350~816 | 290~545 | 110 |
370~790 | 290~545 | 130 |
➂PV袋
袋内部に弁が付いており、弁部を覆うためにホットメルトが塗布された補強紙がついている紙袋です。
内容物を充填後、両底内弁紙袋と同様に内側の弁で封かんされ、さらに補強紙で弁部を覆ったのちホットメルトに熱をかけ接着して封かんします。
その為、両底内弁紙袋よりも密閉性が高くなります。
対応サイズ
長さ(mm) | 巾(㎜) | 底巾(㎜) |
315~841 | 290~545 | 7575 |
332~838 | 290~545 | 92 |