様々の用途に使われるポリ袋(内袋)入りクラフト袋
様々の用途に使われるポリ袋(内袋)入りクラフト袋
当社でお問い合わせを多くいただく商品のひとつに内袋入り紙袋があります。主にポリエチレン製の内袋が予め挿入されたクラフト袋です。クラフト袋の特性とポリ袋の特性をあわせ持ち様々な内容物にご使用いただけます。
例を挙げると化学薬品、顔料、食品添加物、建材(セメント、モルタル)、洗浄剤 などで、内容物15kg~25kgの重量のものに多くご使用頂いています。
クラフト袋とポリ袋の複合品となるため、コストは高くなりますが、防湿・保湿効果、密封可能、粉もれしない、衛生的といった利点があり広くご使用頂いています。
ポリ袋入り紙袋はクラフト袋とポリ袋をそれぞれ製造しそれを組み合わせて仕上げていきます。その工程はなんと手作業です。クラフト部分は機械で複数層(主に3層)の紙筒を製造します。そこにポリ袋を手作業で1枚、1枚挿入して紙の筒端とポリ袋の底をあわせてミシン掛けして固定していきます。
時おり質問を受けるのが紙筒とポリ袋をミシン縫いで固定して密封のできるポリ袋に穴を開いてしまうのではないかという事です。一般のポリ袋の底は通常、袋の端に近いところをヒートシール(熱圧着)にて底を作ります。紙袋の内袋に使用するポリ袋はミシン縫いする事となりますので袋の端から30mm程の位置にヒートシールされ底が作られています。そのシールされた外側をミシン縫いする為、ポリ袋の密封性は保たれます。その作業が手作業となっています。ちょっとした職人技と言えるでしょう。
そのような製造方法となりますので、どうしてもコストは高めになってしまいます。それでも広くご使用頂いている理由は使い勝手の良さと、袋の仕様・サイズ等が柔軟に対応できるところに理由があります。
当社の規格品であるポリ袋入り紙袋はクラフト部分よりポリ袋が長くクラフト袋の開口部よりポリ袋がとび出ています。その為、ポリ袋に内容物を詰めた後、余裕のあるポリ袋の開口部をヒートシール封かんや、ゴム留めが行いやすくなっています。その後ポリ袋紙袋の中に収めクラフト袋部分を封かんします。
また、サイズや素材も幅広く製造できます。内袋の素材はそのほとんどがポリエチレン製の袋となりますが、充填物の性質により様々な素材を使用することができます。強度を上げる、湿気を防ぐ、遮光性を付加する、においを遮断する、バリア性などの機能性が必要な場合、
ポリエチレン以外の内袋を使用するという選択肢があるのです。例を挙げるとアルミフィルム、ペットフィルム、KOPフィルム、ナイロンポリ袋、同じポリ袋ですが高密度ポリエチレン(HDPE)を使用した袋などです。内袋の素材の選定により内容物の品質をより保つことが可能となります。
内袋入りのクラフト袋をご検討の際は一度お問い合わせください。