角底・舟底・亀底・ミシン底・折り貼底(イージーオープン) クラフト袋の底形状
業務用・産業用・原料袋として使用するクラフト袋の製造は簡単に説明すると多層のクラフト紙を背貼りし筒(チューブ)を作製してその筒の開いている一方部分を閉じる加工を行い底を形成し、いわゆる袋の形状とします。
その底形状には様々なものがありますのでご紹介します。
♦ミシン底
当社で最も多く加工している底形状となります。
紙筒の開いている部分にクレープといわれるちりめん状にしわをつけた紙テープをあててミシン縫いし底を形成します。
袋内の脱気がスムーズでパレット積み作業の際、素早く安定させて積み上げることができます。その反面、粉体に使うとミシン目の穴から少量の粉もれが発生するというデメリットがあります。(それを補うためにポリエチレン製の内袋を内層に使用することもできます)
主に樹脂ペレット、豆類、パン粉、肥料、飼料、などの粒状の品物によく使われます。
♦舟底、亀底
平状の紙筒の開いている部分を広げ表面と裏面と交互に折り曲げ貼り合わせて底を形成します。その貼り合わせの仕上がりが六角形状になりその見た目から舟底、亀底と呼ばれます。また、袋詰めするとその舟底部分が広がり膨らむ形状となっているので底マチとも呼ばれています。
糊貼りして底を形成しますので貼り合わせのすき間が小さく粉もれが少なくなる、また、袋詰めすると底に平らな面ができ自立が安定して落とし込みの充填がしやすい特徴があります。
上下とも底貼りした形状で小麦粉、セメント類。開口部にひもを付けてお米や研磨材などによく使われます。底マチを広くした袋では小袋の詰め合わせやトイレットペーパーの発送袋として段ボールケースの代替としても利用されます。
♦角底
横マチ付き紙筒の開いている部分を広げ表面と裏面と交互に折り曲げ貼り合わせて底を形成します。その貼り合わせの仕上がりが長方形になりその形状から角底と呼ばれます。
袋詰めすると全体的に角ばり見た目にすっきりと自立します。棚に陳列販売するときなどに使われることが多いです。
角底は大型のクラフト袋では製造しにくく業務用・産業用・原料袋の分野の角底形状は比較的小サイズの袋が多いです。
主にお米や塩、農薬などによく使われています。
♦折り貼底(イージーオープン)
紙筒の開いている部分を1回から3回折り曲げ(折り曲げ回数は袋の必要強度、内容物の粒度などにより設定します)その折り曲げが戻らないように補強紙で貼り押さえて底を形成します。
主にその補強紙にカットテープを備え充填した袋を開封する際にカットテープを引き補強紙を裂き袋端の折り曲げを戻して開封するイージーオープンという機能を持たせます。
米粉、もち粉、豆類、砂糖、小麦粉、ごま、パン粉、飼料、肥料、化学薬品、鉱産物粉体、その他、その開封の手軽さから分野を問わず使用されています。
主な底形状をご紹介いたしました。内容物、ご使用方法などにより適した形状があります。状況により適した形状をご案内させていただきますので、紙袋製作の際にはお気軽にお問い合わせお願いいたします。