クラフト重袋はリサイクルされている?
昨今、SDGsの達成に向けて、日本でも企業に対する環境意識向上が今まで以上に呼びかけられております。弊社のお客様におかれましても、ご使用の包装資材がどのように処分されるかについて検証をされることがあるかと思います。このコラムでは、弊社の製造するクラフト重袋が最終的にどのように処分されているかについて概要をご紹介させていただきます。
弊社の製造するクラフト重袋は、お客様(主に粉体メーカー様)の製品が充填され、製品のユーザー様に納められます。ユーザー様がご使用になられた袋は、産業廃棄物として処分をされるか、古紙回収会社に回収をされることになるかと思います。(玄米袋など、一部では袋をそのまま再利用するケースもございます)
弊社のお取引させてもらっている古紙回収会社では、回収された袋をリサイクルのしやすさに応じて大きく3タイプに分別されます。イメージとしては、1. クラフト紙のみを使用している袋 2. ポリラミネート紙やポリ袋が一部使われている袋 3. クラフト紙に比べポリエチレンの比率が高い加工紙(クロス紙やワリフ)が使われている袋というタイプになります。分別された袋は、以下の写真のように圧縮され、鉄線でくくられます
1と2のタイプは、主に製紙メーカーに納められ、段ボール原紙や古紙を使用したクラフト紙が製造されます。また一部は、重袋の副資材にも使われるクレープ紙として、形を変えて弊社のような重袋メーカーに納められ再利用されます。3つ目のタイプは古紙へのリサイクルが難しい為、RPFと言われる高品位の固形燃料にされて、製紙メーカーを始めとする燃焼施設を持つ製造企業で使用されることになります。
処分にかかる費用ですが、タイプ1については、高品質な古紙として買い取りをしてもらえる可能性が高くなります。タイプ2については、昨今の古紙価格の下落を受け、回収費用が発生することが多くなっております。タイプ3は処分費がかかることが多いです。(※ 古紙の市況や各回収会社によって対応が違います)
袋の中の製品種類や残留物の量、使用される袋の量などによって、回収の可否が変わってまいりますが、回収されたクラフト重袋は高い確率で古紙としてリサイクルすることが可能であることからも、包装資材としては環境にやさしい部類に入るのではないかと考えております。
弊社では、クラフト重袋の販売時に、お取引をさせていただいている回収業者様をご紹介するといった形で、お客様の包装資材のリサイクルにお役に立てることがあるかもしれません。また、弊社でも、製造時に発生するロス袋等を仕分けすることで、処分コストの削減やリサイクル率の向上に取組んでおります。自社工場やユーザー様で現状クラフト重袋は産廃として焼却処分しているといったお客様や重袋の処分について困りごとがございましたら、気軽にご相談ください。
上述の内容について、簡単なフロー図を添付させてもらいますのでご参照ください。