海外への運搬を安全に 輸出用として活用される重袋
輸出をする際にも必要不可欠な容器、梱包・包装資材は主なものを挙げると袋類、木箱、ダンボールケース、ドラム缶、びん、パレット包装、コンテナなど様々で内容物や状態によって選択され使用されています。袋類でも紙袋、麻袋、クロス袋、プラスチックフィルム袋、綿袋などがあります。
山口包装工業で製造している重袋分野の袋も多くのお客様に輸出を行う際、ご利用いただいています。日本からの輸出は世界各国に行われており、かなりの輸送距離となります。また様々な輸送環境となりますので国内輸送する際よりも袋に求められる品質が高くなることもしばしばです。
長距離になることはもちろん経由地も多くなり荷物を動かす回数も増えてきます。その輸送過程のなかで品物を傷つける可能性は必然と増える事と問題が発生した際に対処しにくいため、袋にはより一層保護性や耐衝撃性などの強度が求められます。
紙袋は強度を高めるため層数で調節する事ができます。当社の製造している紙袋で最も多いのがクラフト紙3層袋となりますが、その層数を4層として強度を上げ輸出袋として対応行うことがあります。当社ではさらに1層増やした5層のクラフト紙袋にも対応しています。
その他の方法としてクラフト紙の強度を上げる、加工紙を使用するなどがあります。具体的にはクラフト紙の強度を上げる為、クラフト紙の規格を強度に配慮して選定します。クラフト紙の規格は1平米あたりの重量で表します。一般のクラフト袋で多く使用されるのは75g/㎡という規格ですが強度を高めるため78g/㎡、84g/㎡といった規格のクラフト紙を使用します。加工紙はペーパークロス紙というクラフト紙にポリエチレン製の化成糸を格子状に貼り合わせたもの仕様します。通常は容易に破ることができる紙ですが、このペーパークロス紙は非常に破れにくい特性をもちます。そのような素材を使用することもあります。
輸出を行う際に紙袋で運搬する内容物が危険物に指定されている場合、国際連合が定めた「危険物輸送に関する勧告」に則って行わなければなりません。その際には紙袋の規格・構成も定められており一般社団法人日本舶用品検定協会を通して、検査など行いUN検査証を取得したうえで紙袋の運用も行わなければなりません。いわゆるUNマーク付きの紙袋です。
山口包装工業では輸出の際に使用する紙袋について様々ご案内できますので、紙袋での輸出をご検討の際にはお気軽にご相談ください。