高い強度を持つペーパークロス袋のご紹介
今回のコラムでは、当社で規格品として在庫販売もしているペーパークロス袋をご紹介します。
ペーパークロスは、クラフト紙に樹脂クロスを貼り合わせることで強度を高めた原反です。この原反を使用して作られたペーパークロス袋は、その強度を活かす形で合成樹脂や薬品などの長期輸送や輸出に使用されています。
当社では、樹脂ペレット20~25kgを輸送する際に一般的に使われているペーパークロス袋を規格品として在庫し100枚単位での販売をしております。
この規格袋には、75g/㎡のクラフト紙にPEクロス(5×5)が貼り合わされたペーパークロスが使用されています。
ペーパークロスの仕様について少し説明をさせていただきます。
PEクロスの「5×5」という数字は、1インチ四方の中に高密度ポリエチレン(HDPE)の糸が縦に5本、横に5本編み込まれているということを表しており、(例:クロス紙(4×3)の場合は、縦4本、横3本)この数が多ければ多いほど、強度も高くなります。
また、使用される糸の太さを表すデニールという言葉があります。
デニールとは、化学繊維の糸の太さを表す単位になります。9,000mで1gの糸が1デニールになります。2gの場合は2デニールと数字が大きいほど太い糸になります。当社の規格袋の原反には、850デニールの糸が使われています。
当社では、ご紹介した規格袋以外にもお客様のご要望に合わせて製造した別注のペーパークロス袋を数多く販売させていただいております。サイズの変更やPEクロスの強度変更、紙層を追加した袋の製造といった実績もございます。
下記にその一例を記載いたします。
① 7×6のペーパークロスを使用した例
黒鉛粉や固形ワックスといった製品を輸出する際に破袋してしまわないよう強度アップさせる目的で採用していただきました。
② クラフト3層袋の中間層にペーパークロスを使用した例
ろ過材を入れる袋として採用されました。袋の強度UPと簡単な防水性を持たせるためにクラフト紙とクラフト紙の間にペーパークロスをはさんでおります。
構成は、外層から クラフト紙/PEクロス(4×3)/クラフト紙 となります。
ペーパークロス袋の利用をご検討の際には、気軽にご相談ください。急ぎの利用やスポット、小ロットの使用には規格袋のご活用を、また、定期的なご使用には別注袋の製造を一から対応させていただきます。