クラフト袋で防湿性、バリア性、密封性に対応機能性を付加する各種内袋のご紹介
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クラフト袋で防湿性、バリア性、密封性に対応機能性を付加する各種内袋のご紹介
当社で製造している産業用の紙袋は業界用語で【重袋・重包装】と呼ばれます。強度のあるクラフト紙を2層、3層と重ね合わせて製造することで、より強度を高め、産業用として20kg、25kg、30kgといった重量物の充填、輸送に使用されています。
玄米や鉱物など紙袋をそのまま使用することに加え、内容物の性質によって、防湿性、バリア性、密封性が必要なため、紙袋の内側に機能を補完するための内袋を入れて使用するケースも多くあります。このコラムでは内袋を挿入した紙袋についてご紹介いたします。
クラフト重袋に使われる内袋は、必要とされる機能性によって使い分けられています。主にポリエチレン袋が使われますが、機能を付加するために、いくつかのフィルム重ねた多層共押出製品やラミネート袋が使われることもあります。内袋を使用する目的は、微粉末の粉漏れ防止、湿気に弱い製品の保護や酸化の防止、出荷後の光の遮蔽、香り・臭いの対策などです。
当社の製造するクラフト重袋で使用している内袋の一部についてご紹介します。
- LLDPE袋(リニヤー低密度ポリエチレン)
クラフト重袋の内袋として、一番利用頻度が高いのが、LLDPE袋になります。ポリエチレンの中では衝撃強度が比較的高く、ヒートシールもしやすいため重量物包装に適しております。また、ナチュラル(透明)だけでなく着色する事もできます。 - HDPE袋(高密度ポリエチレン)
LLDPEに比べ、腰が強く、引張強度が高く、引裂強度が弱いといった特徴があります。袋としてではなく、紙層の間に挟むシート状の形態で使われることが多い素材です。 - 防湿多層PE袋
防湿性やバリア性を高めるために、ポリエチレンやバリア性の高い素材を積層させた素材で作られる袋です。機能性を高める層の素材を選択して製造できるため、ご要望にあわせた内袋をご提供できます。最外層のLLDPE層を着色することもできます。
- KOP袋
OPPフィルムにPVDC樹脂をコーティングすることよってガスバリア、防湿、保香などの性能が高められたものです。引張強度、シール強度が高いのも特徴です。 - PETアルミ袋
PETやPEでアルミを挟んだ構造になっており、コストは高くなりますが、最高の防湿性、酸素バリア性を発揮する袋です。遮光性にも優れており、内容物が光に反応してしまうものなどにも使用されています。ご紹介させてもらいました5種類の袋に関して、透湿度と酸素透過度のテストを行いましたので、ご参考にしていただければと思います。
※こちらは測定値の一例であり、保証値ではございません。当社ではご紹介させていただいた内袋以外にも、様々な素材の内袋を準備させていただくことが可能です。お客様のご要望に合わせた構成を一緒に考えさせていただければと思いますので、製品を輸送・保管中の品質劣化などのお困り事がございましたら、是非当社へご相談ください。
コラムの監修者
営業
清水 克己
◆包装業界一筋20年。お客様のニーズに沿った紙のご提案をさせていただいております。