紙袋の積み上げ自動化に貢献するパレタイザー | クラフト紙袋・米袋・工業用原料袋の製造なら山口包装工業株式会社

紙袋の積み上げ自動化に貢献するパレタイザー

紙袋の積み上げ自動化に貢献するパレタイザー

パレタイザー


近年、少子高齢化の影響からか工場作業員の高齢化や人員確保が年々難しくなっているというお話をよく耳にするようになりました。問題の解消のため、産業用ロボットの導入を検討される会社も増えているのではないでしょうか。

 

実際、国も「ロボットによる社会変革」を推進しており、経済産業省を中心に様々な取り組みが行われているようです。

(ご参考)経済産業省WEBページ

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/robot/index.html

 

しかしながら、産業用ロボットの導入には、設備費用・ランニングコスト、オペレーション、メンテナンスなど様々な点がハードルとなり、当社もそうですが、特に中小企業では、導入に不安を感じられるのではないかと思います。

 

今回のコラムは、当社の製造するクラフト重袋を使用する業界で良く使われている産業ロボットであるパレタイザーについてです。実際にロボットパレタイザーを導入された当社のお客様に、導入の経緯からご使用の感想・状況など、お話をお伺いすることができましたのでご紹介させていただきます。

 

  1. ロボット式パレタイザー導入のきっかけは?
  2. 充填設備の老朽化により設備を更新する事になり、作業工程の見直しを行ったのがきっかけです。その際、ちょうど商品の出荷量が増えていた時期だった為、作業員から産業用ロボット導入の強い要望があり、導入を検討されるに至りました。実際に導入を決めた時には、「清水の舞台から飛び降りる覚悟で決めた」と当時の代表から話があったそうです。

 

  1. ロボット式パレタイザーを選択した理由は?
  2. 機械式のパレタイザーも比較検討されたとのことでした。検討内容としてコスト面、設置スペース、商品の充填スピードの兼ね合いなどが重要になりました。ロボット式パレタイザーと機械式パレタイザーが稼働している所を実際に見学し、作業員全員の目で確認して総合的に検討を進めましたが、やはり決め手となった一番の理由はコスト面。比較して安いロボット式パレタイザーを導入するに至りました。

 

  1. メリットは?
  2. 特にエラーがなくスムーズに稼働すれば、何時間でも連続して荷積みができることから1日当たり、荷積み人員2人分ぐらいの作業量を代替してくれます。また、荷積みをしなくてよいので、現場作業員の体力的な負担が軽減、時間の余裕もでき、他の作業に集中できるところが大きなメリットです。

 

  1. デメリットは?
  2. ロボットの設定に一定の時間がかかるため、小ロット対応をする際等、切り替えが多い場合、人が荷積みするほうが早いことがあります。また、人が荷積みする場合、充填での不備(封かん不良などの不具合)があっても、気付いて止めることができるが、止まらないまま荷積みされるため、破袋など事故を察知し防止できないことがあるところです。

 

  1. メンテナンスなどはどのように行っていますか?
  2. 2~3か月1回は、自分たちでグリスアップを行い、11回パレタイザーメーカーに定期メンテナンスを行ってもらっています。部品交換などは、パレタイザーメーカーにお任せしています。

 

  1. 取り扱いに資格が必要なのですか?
  2. ロボット式パレタイザーは産業用ロボットの為、作業に関わる全員が産業用ロボットの特別教育を受け、資格を取得する必要があります。パレタイザーメーカーによっては、インストラクターを派遣し、実際の作業環境で資格取得に必要な教育をしてくれるといったサービスも行っているそうです。

 

  1. 包材の選定も重要ですか?
  2. 包材の選定も重要になります。段ボールケースのように荷姿が安定していれば、エラーが起きずにスムーズに積み上げることができます。しかし、紙袋やポリ袋などの場合、荷姿が安定しないとセンサーが誤作動を起こして、指定場所からずれて荷物を置いてしまったり、袋が滑りやすかったりすると荷崩れを起こす原因にもなります。

 

以上が、実際にロボット式パレタイザーをご使用されているお客様よりお伺いできた内容になります。

 

パレタイザーの導入は、大きな費用や設置スペースの問題などが関わるため、導入の決断には時間がかかることがあらためて実感できます。実際にロボット式パレタイザーの価格を機械メーカーに尋ねてみると、ほとんどの場合、設置する場所や充填設備との兼ね合いもあり特注になるため、一概に価格があるわけではないようですが、おおよその設置費用を含めた予算として千数百万円から時にはそれ以上必要になるようです。

 

一方で、うまく製造の流れに組み込むことができれば、コストダウンを実現することも可能なことが分かります。ロボットパレタイザーメーカーの情報では、1時間に5002000回程の処理ができるそうなので、人が20㎏、30㎏の荷物を積むよりもスピードは圧倒的に速いこと、また、疲れ知らずのロボットは重労働を苦にしないことが大きなポイントになるかと思いました。

 

本コラムが実際にパレタイザーの導入をご検討される企業様の参考になれば幸いです。

また、当社では機械充填に適した紙袋の販売を行っております。袋の設計のご相談から、充填テストを行うサンプルのご提供までご要望に応じられるように対応させていただきますので、お気軽にお声掛けください。

コラムの監修者
営業
清水 克己
◆包装業界一筋20年。お客様のニーズに沿った紙のご提案をさせていただいております。

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