サイズの小さいクラフト重袋への需要が増えている?
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サイズの小さいクラフト重袋への需要が増えている?
弊社が製造販売しているクラフト重袋は、主に工場から別の工場に納品される原料袋になりますが、その重量は20㎏~25㎏のものが大半となります。近年、お客様から1袋当たりの重量を減らすために、より小さい袋を作れないかというご相談をいただくことが増えております。
このコラムでは、お客様がより小さい袋をご要望される理由をいくつかご紹介させていただきます。
①お客様や製品ユーザー様の工場で働く女性社員が増えたため
政府による女性活躍推進政策や様々な現場で人手不足が深刻化を受けて、製造工場やトラックで運搬を行う女性が増えております。重量物を取扱う女性が増えるに伴い、その負担を減らす動きが出てきているということがより小さい袋をお客様が要望される原因のようです。
重量物の取扱いについては、法律で制限がございます。労働基準法第62条によると以下の表の通り、断続作業・継続作業として扱う重量物には、年齢と性別に応じて制限が課されております。
また、別途通達により、18歳以上の男性でも扱う重量物は、体重のおおむね40%以下にとどめるように努めること、と発信されています。日本人女性の平均体重は約50㎏ですが、少し小柄な女性だと、体重の40%というのは、20㎏未満になってきます。
(厚生労働省の提供する「職場の安全サイト」を参照 https://anzeninfo.mhlw.go.jp/ )
もちろんロボットなどを活用した重量物作業の自動化は進んでいくと思いますが、様々な作業現場があるため、今後もこのような原料袋の重量を少なくするというニーズは増えてくるのではないかと考えております。
②製品ユーザー様が1度に使う原料の量が減ったため
こちらについては、顧客の多種多様なニーズに応えるために、多くの製造現場で小ロット多品種生産の対応を進めていっていることが原因と思われます。
今までは1回の生産で20㎏の原料を全部使いきっていたけど、現在は、10㎏しか使わないため、原料が余ってしまい、開封してしまった原料の保管に困るといったユーザー様の声が上がっております。
具体例では家庭用にセメント・モルタル製品を購入使用する際、一般的に建築現場で使われている20kg入りでは使い切れず、廃棄にも困るといった事がありました。その業務用の製品をそのまま10kg入りで販売することにより家庭のDIYでも使いやすいものとなりました。
③小さなスペースでも保管できるため
クラフト袋に詰められて販売される製品の中には出荷後、使用する前の保管スペースが限られることがあります。多くは工場に納入後、倉庫に保管されるため、多少大きな袋に入った製品でも問題ありませんが、クラフト袋は多業種で使用されていています。例えば小麦粉やそば粉といった製品であれば小さな店舗内に保管をすることもあり、利用者側のニーズに合わせて袋を小さくしたケースもありました。
弊社では、クラフト米袋の製造も行っており、2kgサイズといった小さいサイズにも対応するために、幅が251mm(マチ54mm)といった小さいクラフト重袋の製造が可能です。また、幅が530mm~1410mmという幅広いレンジでクラフト原紙を準備可能なので、お客様のご希望されるサイズの袋を製造しやすくなっております。以下に製品タイプごとに製造した袋の実績をいくつかご紹介させてもらいます。
お米 : 2kg、3kg(530mm幅原紙)、5kg(630mm幅原紙)、10kg(750mm幅原紙)
そば粉 : 5kg、3kg、2kg、1kg(630mm幅原紙)
製粉 : 5kg(630mm幅原紙)、10kg(810mm幅原紙)
セメント・モルタル : 10kg(630mm幅原紙)
研磨材 : 5kg(530mm幅原紙)
樹脂ペレット: 10kg(810mm幅原紙)
化学薬品 : 12kg(710mm幅原紙)
幅の狭い袋について、弊社では、100枚からご注文いただける規格品を以下の通り、準備させてもらっています。
B-51(2Px508x251x54mm)、B-52(2Px559x300x65mm)、B-53(2Px635x330x65mm)
サンプルの発送もさせていただくことが可能です。現在利用されている袋をより小さい袋にサイズ変更したいというご要望がございましたら気軽にご相談ください。